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建物忘備録

【旧田中家住宅】


大正時代に建設された埼玉県下有数の本格的洋住宅
「古民家」が一つのブームとなっている昨今ですが、敷地内に和館、洋館がある住宅というのは珍しく、建物や建築、空間というものにあまり興味がない方でも愉しんでいただける場所であると思っています。
 
和の空間では、盆栽やアート作品の展示もしており、外から差し込む光も計算されていたのか、とても幻想的な光景を作り出していました。(イベントは時期により内容が変わります。)
お近くにお越しの際は、是非、ふらっとお立ち寄り頂きたい一軒です。

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【旧齋藤家別邸】


近代の新潟を代表する豪商の別荘として、大正時代に建設されました。
「庭屋一如」(ていおくいちにょ)という考えのもとに建てられており、これは庭園と建物の境界が溶け合うように調和し、両者が一体である様を表します。
 
当時、関東で一番の庭師に造園を依頼したそうですが、金に糸目は一切つけずに、そのすべてを託したというエピソードには驚かされました。
 
お座敷から、砂丘の斜面を生かした回遊式庭園を眺めながら頂くお茶とお菓子も、このお屋敷を楽しめる1つの要素であると思い、是非お試しいただきたいです。

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【日光田母沢御用邸】


こちらは大正天皇のご静養のため造営された旧御用邸で明治期の中でも最大規模の木造建築となります。
和室を基調とした、天井が低いつくりにシャンデリアという装飾は、文章だけは違和感を感じる方もおられるかも知れませんが、当時の最高級の資材や技術を集結し考えつくされた中で建てられたであろう、この建築は、個人的には「完璧」と感じる美しさで、心が震え、涙しそうになりました。
 
日光といえば、中禅寺湖や華厳の滝、東照宮が有名ですが、一度は訪れていただきたいと思う場所の一つです。
日本人特有の「おもてなし」精神というものが、随所に散りばめられているような気持になり、同じように感じていただければ、とても嬉しいです。

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